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国産ジェット機「MRJ」、納入は2020年半ばに 5回目の延期

三菱重工業が「MRJ」初号機の納入時期を2020年半ばに延期すると発表。電気配線の設計を見直す必要があるという。

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 三菱重工業は1月23日、国産ジェット機「MRJ」の量産初号機をANAホールディングスに引き渡す時期を、2018年半ばから20年半ばに変更すると発表した。納入時期の延期は今回で5回目。

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15年11月の初飛行の様子(YouTubeの映像より)

 装備品の配置を変更するほか、電気配線全体を最新の安全性適合基準を満たすように設計を見直す必要があるという。

 同機体は15年11月の初飛行以来、国が安全性や耐空性を認める「型式証明」を取得するために、日米で飛行試験を実施している。だが今回の設計の見直しで、型式証明の取得が遅れ、納入時期も20年半ばにずれ込む見通しだ。

 MRJの納入時期をめぐっては、08年に事業化が決まった時点で13年の納入を目指していたが、設計の変更などが相次ぎ、延期を繰り返している。三菱重工業は16年11月末にCEO直轄の「MRJ事業推進委員会」を設置し、開発を急いでいる。

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