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実在の声優事務所に“合成音声キャラ”が正式所属 きっかけは? 開発元に聞く
カプコンのゲームに登場する合成音声キャラクター「ツクモ」が、声優事務所「響」に所属。きっかけと狙いを聞いた。
カプコンは2月9日、同社のゲームソフトに登場する合成音声で話すキャラクター「ツクモ」が、実在の声優事務所「響」に所属することが決まったと発表した。同日放送のテレビCMにナレーション役で出演し“声優デビュー”する。
ツクモは、カプコンのゲーム「めがみめぐり」(ニンテンドー3DS向け)のヒロイン。同社と東芝が共同開発した、肉声に近い合成音声を作る技術「めがみスピークエンジン」を使い、ユーザーが教えたばかりの言葉でもフルボイスで読み上げるのが特徴だ(関連記事)。
響のWebサイトには、三森すずこさん、橘田いずみさんなどの声優と並んでツクモの紹介ページが登場。2月9日に放映される「HiBiKi Radio Station」のテレビCMにはナレーション役で出演するという。
“声優デビュー”のきっかけは
なぜツクモが声優デビューすることになったのか。カプコンの「めがみめぐり」開発チームによれば、「めがみスピークエンジンは多方面から高い評価を得ている」といい、カプコンと響の両社間で「ツクモの活躍の場を広げたい」と意見が一致したという。
響の親会社ブシロードが運営するWebラジオ「響 - HiBiKi Radio Station -」の番組「めがみめぐりのらじおめぐり」で、ツクモがナレーションを担当したこともあり、響への所属が決まったという。今後の活動については「お仕事の引き合い次第だが、より活動の幅を広げていく」としている。
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