苦境の東芝、「経営改革担う」人材募集中 「危機発生時のメディアコントロール」担当者も
経営危機に陥っている東芝が、「経営改革を担う」経理財務担当者や、「危機発生時のメディアコントロール」を担う広報担当者を転職サイトで募集している。
2月17日午前10時追記
この記事で紹介した2件の求人情報は、2月17日午前10時までに削除された。
経営危機に陥っている東芝が、「経営改革を担う」経理財務担当者や、「危機発生時のメディアコントロール」を担う広報担当者を転職サイトで募集しており、「火中の栗を拾う人材はいるのか」とネットユーザーの注目を集めている。
東芝は2月14日に予定していた2016年4〜12月の決算発表を当日になって1カ月延期。同期は原発事業で7125億円の減損を計上し、4999億円の最終赤字となる見通しで、債務超過の危機に陥っている(関連記事:「東芝は何の会社になるのか」 半導体事業を“失う”いま、綱川社長が記者会見で語ったこと)。
そんな中でも同社は、転職サイトでさまざまな人材を募集中だ。中でもネットユーザーに注目されているのは、経理財務担当者の募集。「幅広い経験を積みながら東芝の経営改革を担います」「『新生東芝』のコーポレートガバナンス改革を担っていただきます」とし、決算業務や原価計算、資金など幅広い部署での採用を検討。年収は550〜850万円としている。
求人の掲載が始まったのは1月半ばで、原発事業による減損は「数千億円」と報道されていたタイミング。その後、損失額は7000億円規模にふくらむことが分かり、決算発表は予定日当日になって延期するなど混乱した。同社に今、経理財務担当として入社すると、かなりチャレンジングな仕事を担うことになりそうだ。
グローバル広報やメディア対応、投資家対応を担当する広報・IR担当者も募っている。職務内容には、「危機発生時等はメディアコントロールをご担当いただきます」との文言も。ビジネスレベルの英語力が必要で、年収は600〜1100万円と高めだが、同社をめぐる批判的な報道が飛び交い、株価も下落し続けている中で、厳しい仕事になりそうだ。
同社は17年4月入社の新卒採用は中止していたが、18年は再開するとしており、新卒採用サイトも公開している。3月1日にエントリー受け付けを始める予定だ。
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