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「ソードアート・オンライン」は「すでに実現しつつある」――落合陽一さん・伊藤監督ら 「SAOが未来の世界観を決めている」(3/3 ページ)
「ソードアート・オンライン」の世界はいつ訪れるのか、実現している技術はあるのか――筑波大の落合陽一助教、同アニメの伊藤智彦監督らが語った。
ドローンの場面にこだわり 「せめてフィクションでは飛ばしたい」
劇場版SAOでは、東京の空を複数台のドローンが旋回し、特定のポイントにキャラクターを投影するシーンがある。伊藤監督によれば、映画のシナリオを描いているときに現実世界でドローンのトラブルを伝えるニュースが相次ぎ、「このままだと東京上空をドローンが飛ぶことはないと思い、せめてフィクションでは飛ばしたかった」という発想からアイデアが生まれたという。
このエピソードを聞いて「実は僕の研究室で、そっくりの技術を作っている」と落合さん。ドローンからガスを噴射し、空中にフォグスクリーンを作り出して映像を投影するものだという。「(劇中のドローンは)技術的にリアリティがあって面白く感じた。本当は飛ばしたいが、大人の事情で怒られてしまうので……」(落合さん)。
「SAOが十数年後の世界観を決めている」
「SAOでは、先の技術のデザインを、どのように空想して作っているのか」――池澤さんのそんな質問に、伊藤監督は「原作を見ながら、詳しい技術者とも相談し、未来のデザインを考える。その上でなるべくアニメで描きやすいものを」と話す。
劇場版のオーグマーは、ソニーの製品デザインを手掛けるクリエイティブセンターが協力したものだという。
そうしたデバイスのビジュアルに、落合さんは「SAOを見て育った人たちが、最新のVRデバイスを作っている場合もある。SAOが時代の先を描いていて、それを目標に技術者が頑張るという点が面白い」と話す。「SAOが十数年後の世界観を決めている」(落合さん)。
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