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「笑い」の効果、吉本興業や近畿大が検証 精神疾患の新治療法を開発へ
笑いが心身に与える効果を検証する実証実験を、近畿大学や吉本興業などがスタート。研究結果を基に、精神疾患を笑いで治す方法の開発を目指す。
近畿大学、吉本興業、オムロン、NTT西日本は2月15日、「笑い」が身体や心理状態に与える効果を検証する実証実験を「なんばグランド花月」(大阪市)で始めた。2021年をめどに、精神疾患を笑いで治療する方法の開発を目指す。
研究は、健康な男女約20人を対象に、2週間に1回の間隔で吉本新喜劇や漫才を鑑賞してもらい、観賞中の顔の表情、心拍数などのデータを取得する。それらを基に、笑いが心身に与える効果の測定方法を開発。疾病予防や生活習慣の改善に、笑いが役立つかどうかを調べるという。
笑いは人間にとって日常的な動作だが、「定義が曖昧なため国内外でさほど研究が進んでいない」という。表情のデータ測定にはオムロンの画像センシング技術を、心拍数などの測定にはNTT西日本の技術を応用する。
18年10月からは精神疾患の患者への臨床研究を行う予定。研究結果を基に、21年には笑いを活用したストレスマネジメントの実用化を目指す。「大阪らしい『笑い』のあふれた新たな治療方法を開発する」としている。
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