DeNA、キュレーション問題で関係者処分 「iemo」村田マリ氏・「MERY」中川綾太郎氏辞任
DeNAがキュレーションメディア問題をめぐり関係者を処分。村田マリ氏は役員を辞任するという。
ディー・エヌ・エー(DeNA)は3月13日、キュレーションメディア問題をめぐり、関係者の処分を発表した。キュレーション事業を統括していた執行役員で子会社「iemo」の代表取締役村田マリ氏は、各役職を辞任する意向を示しているという。
南場智子会長が代表取締役に復帰する人事も発表した。
DeNAのキュレーションメディアをめぐっては、不正確な内容や無断転載が昨年秋ごろから指摘されてきた。同社は昨年12月、問題を認めて全記事を非公開に。第三者委員会を設置し、問題の特定や原因の究明を進めてきた。
同社は、第三者委員会からの調査報告書を3月11日に受領し、13日に公表。同日、関係者の処分と、今後の方針を発表した。
村田マリ氏、役員を辞任へ
月額報酬の30%を6カ月間減額としていた守安功CEOは、調査報告書の結果を踏まえ、減額幅を50%に拡大した。
村田マリ氏には「就業規則に基づく処分」を行った。処分の詳細は明らかにしていない。同氏は3月12日、同社執行役員と子会社iemo・Find Travelの代表取締役を辞任する意向を示したという。
「MERY」を運営する子会社ペロリの代表取締役・中川綾太郎氏は、3月12日付けで辞任した。
村田氏・中川氏はそれぞれ、DeNAグループには残るという。
このほか、執行役員の柴田大介氏など25人も、就業規則に基づく処分を行った。
南場氏が代表復帰 コンプライアンス強化へ
南場智子会長が代表取締役に復帰し、守安CEOと並ぶ代表取締役2人体制にすることも発表した。今後、管理体制やコンプライアンス体制を強化するとともに、コーポレートガバナンスや内部統制を抜本的に見直すという。
コンプライアンス・リスク管理に関する最高責任者を業務執行者とは別に新たに定めるほか、経営陣・すべての役職員の抜本的な意識改革を行うなどとしている。
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