TSUTAYAや蔦屋書店などを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は3月21日、徳間書店を同日付けで子会社化したと発表した。徳間書店が培ってきた編集力やノウハウ、取引先関係を生かし、CCCグループの各事業と組み合わせた企画を生み出していくという。
CCC子会社のカルチュア・エンタテインメントを通じて傘下に収める。子会社化は、3月14日に一部報道が伝えていたが、CCCは「当社が発表したものではない」とコメントを出していた。
CCCはこれまでも徳間書店と組んで、絶版となった本を復刊させるプロジェクト「復刊プロデュース文庫」を企画するなどしている。今後は、カルチュア・エンタテインメントの映像・音楽事業と連携した出版物の刊行にも取り組むという。
このほか、TSUTAYAや蔦屋書店などで徳間書店との共同イベントを開催したり、CCCのポイントサービス「Tポイント」のデータベースを活用したマーケティングを展開したりするという。「徳間書店が積み上げてきた企画・編集力とCCCグループのリソースを生かし、出版業界の発展に貢献していく」としている。
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