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Mastodon開発者とpixivのPawoo、ロリ絵対策について議論するマストドンつまみ食い日記

Mastodonの情報をつまみ食いする連載の第2回。まだまだ話題豊富なので、後で追記するかもです。

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 連載2日目。そういえばマストドンってマッハバロンに似てるよな。マで始まってンで終わるだけなんだけど。そんなことを考えながら「ビバ☆ヒウィッヒヒー」に対抗しようとマストドンの歌をiPhoneのGarageBandで作っていた4月15日の午後、マストドン界隈ではいくつかの出来事が進行していた。

 1つはPawooのロリエロ画像問題。画像SNSであるpixivが立ち上げて運営している日本独自のインスタンス(サーバ)がPawooなのだが、ここの2次元ロリエロ画像が問題視された。

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Pawoo

 Mastodonは個々のインスタンスで運営している限りにおいては問題ないし、モデレーションや規制はそれぞれのインスタンスの管理スタンスに依存する。しかし、それぞれのインスタンスがつながるFederated(連合)タイムラインではこうした画像が、それを許容しない文化背景を持つ国の人々に届いてしまう。そんな問題が表面化したのだ。

 その解決策をPawooの運営をしているpixiv、日本以外のインスタンス、Mastodonの作者らが協議しながら模索しているところだ。

 24歳の若きMastodon作者、オイゲン・ロッコさんは、次のようにトゥートしている

 ロリコンテンツに関する報告が増えているので、reject_mediaのトグルでsilence型を使い、pawoo.netにドメインブロックを適用した。

 この型のドメインブロックはまだ管理者UIで利用可能になっていないので、その使用方法を後でフォローするつもりだが、もしあなたがインスタンスの管理者なら、ただ単に「suspend」オプションを使えば根本的な問題解決にはなるだろう。

 また、コンテンツキャッシング戦略について、GitHubでディスカッション用のイシューを開くつもりだ。

 さらに、pixiv宛にこうトゥート

 西側(欧米)ではほとんどの場所でロリコンテンツは許容されていない。将来的にモデレートするつもりなのか、自分たちのインスタンスの中では許容していくつもりなのか。それをお聞きしたい。

 これに対し、pixivは「Mastodonの作者さんが、神対応をはじめてくれてます。すごい!」と喜びの声をトゥートしており、ロリコンテンツのモデレートについても将来的に検討していくと回答。

 GitHubのイシューには、BuzzFeedのインタビューにも登場したpixivの清水智雄さんが参加し、いくつかの解決策を提案。その是非を含め、活発な議論が行われている。

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Pawoo運営も議論に参加

 その最中(深夜である)にPawooはデータベースのアップグレードも実施している。

 一方、mstdn.jpは深刻な遅延に見舞われていた。タイムラインはローカル、連合ともに数分から数十分遅れ、自分がフォローしている人だけのホームは1時間近く遅延することもあった。

 管理者が大変な状況であることはわかっているので文句を言う人がほとんどいなかった(ように感じた)のは黎明期の人情なのだろうか。

 しかしそれもデータベースの増強で数秒から1分以内に収まり、朝8時40分の現在も快適だ。ユーザー数は8時40分時点で2万9394と、これまたmastodon.cloudを抜いて3位に浮上するはずだ。mstdn.jpは3万8023ユーザーで、トップとの差は1万を切った。

※追記:12時50分時点でPawooは3位となっていた。

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12時50分のユーザー数

 それだけではない。日本のインスタンスがいろいろなところでボコボコと立ち上がっている。今日は家入一真さんがなんと、往年のSNS「キヌガサ」をMastodonインスタンスで復活させた。

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まさかのキヌガサ復活

 いやー、いろいろあるもんだ。

 しかし自分でもびっくりしたのは、8年前に「ビバ☆ヒウィッヒヒー」の感想をTwitterの創業者でCEOのビズ・ストーン氏に聞くというとんでもないインタビューを自分がやっていたということだ。

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