「胸やパンストに顔を近づけて嗅ぐ」アダルトVR、開発者の“野望” 「VRでエロをしないといけない」(2/2 ページ)
VR空間で、女の子の胸やパンストの匂いを嗅げるデモンストレーションが「Unite 2017 Tokyo」に登場。開発元の2社に狙いを聞いた。
「VRでエロをしないといけない」
今回のコラボは、イリュージョンから打診したという。同社VR企画開発部の大鶴尚之さんは「VRでエロをしないといけない」と熱く語る。「(イリュージョンは)長くPC向けのアダルトゲームを手掛けてきたが、業界全体が徐々に右肩下がり。もう一度、盛り上げるためには、新しい技術であるVRが必要」という。
「VRはさまざまなコンテンツがあるが、キャラクターとの相性がよい。それまでPCのディスプレイ越しに見ていた異性のキャラが、目の前にいる体験は影響が大きい」(大鶴さん)
「(一般的なVRは)視覚と聴覚の再現はできているが、五感をフルにハックしたい」と大鶴さん。触覚はハードルが高いと考え、匂いのデバイスを開発するVAQSOに注目したという。大鶴さんは、VAQSO VRを「実際に体験してみると、脳にダイレクトな刺激がきた。デバイスもコンパクトで、出来がよい」と評価する。
いつかは、この匂いとともに「手に持った感覚を再現したい」と大鶴さんは語る。「女の子の胸をもみながら、においを感じる。体に抱き着いて髪の毛の香りがすれば、安心感が得られるのではないか」。
ネット上では、VRカノジョは「現実に彼女を作らなくてもよい」「少子化につながるのでは」など、冗談まじりの感想も飛び交う。大鶴さんは「(VRカノジョをプレイすることで)逆にVRでは物足りなくなって、リアルな女の子と付き合いたくなる人が出てくれば、それはそれでありがたい」と話す。
「女の子と対峙するのが苦手という人も、VRカノジョを“訓練”だと思って試してもらって、実際の世界でもアピールできるようになってもらいたい」(大鶴さん)
「匂いはさまざまな産業と結び付く」
「アダルトゲームと組んでほしい」――他方、コラボ相手のVAQSOには、ネットユーザーからそんな意見が寄せられていたという。同社がVAQSO VRを発表したのは今年1月のこと。年内の発売を目指し、より多くのユーザーを獲得するために、実際に体験してもらう場を設け、意見を取り入れている段階だ。
VAQSOの川口CEOは「匂いはさまざまな産業と結び付く」と話す。「嗅覚だと、アロマや化粧品などの製品が思い付くが、いずれも消費者向け。B2Bに特化したものはない」(川口CEO)。
例えば、缶コーヒーの看板広告の前をユーザーが通ると、センサーが感知してコーヒーの香りを出すなど「(匂いのデバイスは)ポテンシャルがある」と川口CEOは話す。
「ゲーム以外だと、映画とも組み合わせたい。砂漠の中を歩くシーンの360度映像を見ていると、砂っぽい匂いがするというように、臨場感を出したい。ハリウッド映画の“VAQSO版”が出せたら、アツい展開だと思う」。
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