JR東日本は5月15日、同社のPC1台がサイバー攻撃を受けたことを明らかにした。世界各地で猛威をふるうランサムウェア「WannaCry」の可能性があり、「原因を調査中」という。電車の運行システムへの影響はないとしている。
同社の広報部によれば、12日に関東地方の支社にあるPC1台がウイルスに感染していたことが判明した。このPCは、社内ネットワークには接続しておらず、電車の運行システムや利用者向けの案内サービスへの影響はないという。
WannaCry(WannaCrypt、WannaCryptor)は、古いWindowsの脆弱性を悪用したランサムウェア。5月12日から世界各地で被害が相次ぎ、日本国内でも日立製作所や大阪市が攻撃を受けた恐れがあるとしている(関連記事)。
関連記事
- 世界で猛威 ランサムウェア「WannaCry」とは? シマンテックが解説
「WannaCry」と呼ばれるランサムウェアが世界で猛威。ファイルを暗号化し、ビットコインで“身代金”を要求する。特徴や対策を、シマンテックがブログで解説している。 - 週明け始業時、不審なメールに注意 ランサムウェア「WannaCry」世界で猛威、日本でも拡大のおそれ
古いWindowsの脆弱性を悪用した「WannaCry」が世界規模で猛威をふるっており、「週明けに日本でも感染が拡大する可能性がある」としてIPAなどが注意を呼び掛けている。 - 日立、社内システムに障害 ランサムウェア「WannaCry」被害か
日立製作所の広報部によれば「影響の規模を確認中」という。 - 大阪市、サイトが閲覧できない状況に 「WannaCry」攻撃か(追記あり)
大阪市の担当者は「原因を調査中。対応策を検討している」としていた。その後の調査で、原因はファイアウォールの不具合と判明した(16日午前11時40分追記)
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.