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「ネロネロじじいとクエクエばばあを自負してます」──mstdn.jpのぬるかる父母、インタビューの反響について語るマストドンつまみ食い日記(2/2 ページ)

マストドンの流行により、一躍“時の人”になったぬるかるさん。ITmedia NEWSが行ったインタビューの反響に、父と母は何を思ったか。あらためて聞いてみた。

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──記事への反響を見てどんな感想を持ちましたか?

ぬるかる父 正直、ネットニュースはYahoo!ニュースぐらいしか見ていなかったので、親戚から「ニュース見たよすごいね!」と連絡が入ってびっくりしました。評判もよく、高齢になる妻の母にも(記事を)コピーして見せたところ、大変喜んでくれました。

──5月に入り、息子さんが正式にドワンゴへ入社しましたね。これまでを振り返ってどうですか?

ぬるかる父 今まで彼がやってきたことを考えれば、なるようになったかという感じです。小学生の頃から「プログラミングがしたい」と、C++やC#、JavaScriptなどの本を欲しがり、本屋に行くと1〜2万円では足りない事もしばしばでした。

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 中学2年生からは「情報オリンピック」に挑戦し、夏の合宿にも高校2年生まで参加していました。高校3年生のときに応用情報技術者試験を、大学に入ってからはネットワークスペシャリストを1回で取りました。セキュリティ・キャンプにも参加していました。

 (情報オリンピック:情報オリンピック日本委員会が主導するプログラミング競技会)

 (セキュリティ・キャンプ:経済産業省などが主導する、学生を対象とした情報セキュリティ分野の人材育成・発掘イベント)

──ご両親が挑戦するように仕向けたのですか?

ぬるかる父 全て自分で見つけて、自分で申し込んでいます。親は見ているだけでした。私は息子が小さい頃から「早く寝ろ」と、妻は「ご飯ができたからご飯を食べろ」とばかり言っていたので、ネロネロじじいクエクエばばあを自負しておりました。

──親世代ではなかなか考えられなかったかもしれない「エンジニアが実力で注目を集め、正規の就職活動を経ずに就職したこと」についてどう思いますか?

ぬるかる父 ドワンゴさんの事は以前から知っていましたし、素晴らしい会社だと思っていましたので大変感謝しております。

 以前、息子に「好きなことは趣味くらいにしておいたほうがいいのではないか」と言ったところ、「やりたくもない仕事をするくらいなら、挫折してでも好きな事をやりたい」と言っていたのを思い出します。

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 息子は中学受験以外まともに入試を受けていません。大学も夏休み前、急に「筑波大学のAC入試を受ける」と言われ、そのまま合格してしまったのでセンター試験も受けていません。大学院も夏前に「学群長推薦がもらえそうなので」と言ってそのまま合格、今回も大学院の入学式をサボった揚げ句、こんな事になりました。

 でも、全て自分で決めて切り開いて来たことなので頼もしく思っています。mstdn.jpが騒動になり始めた頃、妻に「何か大変なことになりそうだから、心の準備(覚悟)はしておけ、ネットとTwitterでチェックはしておくけど本人から連絡が入るまでそのまま見守ることにしよう」と話しました。

 親ができる事は黙って見守る事だけだと、つくづく感じたこの1カ月でした。

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