エステティックサロンと契約していた特定の決済代行業者からクレジットカード情報が流出し、悪用された恐れがあるとして、日本クレジット協会が5月17日に注意を呼び掛けた。「漏えいの事実関係を調査中で、断定はできないため、現段階では流出元の社名は明かせない。被害額は調査中」(同協会)という。
同協会によれば、クレジットカード発行会社は、情報流出した可能性があるカードの不正利用を防ぐため監視を強化しているという。被害に遭った恐れがあるユーザーには、カード会社から6月中をめどに個別に報告する予定。
同協会業務企画部の竹内伸介さんは「決済代行業者からクレジットカード情報が流出するというのは、あまり聞かないケース」と話す。カード情報の流出は、加盟店のWebサイトがサイバー攻撃を受け、漏れる場合が大半という。ユーザーに対しては「利用明細を確認し、『海外で何かを購入した』など、身に覚えがない利用履歴があれば、カード会社に問い合わせてほしい」(竹内さん)と注意喚起している。
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