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人の表情を“アバター”にリアルタイム反映 VR技術「FACE」、コロプラ子会社が開発
現実世界のユーザーの視線や表情を読み取り、VR空間のアバターに瞬時に反映するという技術「FACE」を、コロプラ子会社の360Channelが開発。
コロプラ子会社の360Channelは5月29日、現実世界のユーザーの視線や表情を読み取り、VR(仮想現実)空間のアバターにリアルタイムで反映させるという技術「Face And Communication Entertainment」(FACE)を開発したと発表した。現時点では研究段階だが、同社Webサイトで試験導入する企業を受け付け、「VRにおける実用的なコミュニケーション技術への発展を目指す」(同社)としている。
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視線追跡型VRヘッドマウントディスプレイ(FOVE製)と、顔の動きを捉えるカメラ「Facial Tracking camera」(Binary VR製)を組み合わせ、ユーザーの眼球の動きや口角の上がり方、眉の動きなどを読み取る。そうした動きのデータを、3DCGのアバターと連動させる技術(Holotech Studios製)を使い、瞬時に反映させるという。
これらの技術を同期させる通信システムは、360Channelが手掛ける。表情が反映されるアバターを用い、複数人が同時に音声通話できるという。
同技術を使えば、VR空間で複数人のアバターが写真撮影をしたり、旅行をしたり、アイドルのアバターを使ってライブを配信したり――など、双方向性が高いVRコンテンツが制作できるとしている。将来的には、視線や表情のデータを定量的に評価する仕組みも導入する予定。
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