理由の1つとして考えられるのは、通信事業者の戦略だ。例えば、auが提供しているデータ通信量確認アプリ「デジラアプリ」は、アプリを起動するとアニメ調の画面に残りのデータ通信量を表示できる。この中で、オリジナルキャラクター「デジラ」の中に「○ギガ」という表記があるのだ。キャッチーで分かりやすく、残量を確認するため起動の頻度も多く、浸透したのではないだろうか。……という筆者の仮説だ。
“ギガが減る”というワードを使う大多数はauユーザーだった──そんな調査があれば面白いのだが……。
“ギガ”はコンビニで買える時代
現代人を悩ませる“ギガ”問題。最近は店頭でもギガを買えることをご存じだろうか。一部の通信事業者はコンビニなどで、データ通信量をチャージできるプリペイドカードを発売している。売り場をのぞいてみると「iTunesカード」や「Amazonギフトカード」の中に「1.5GB」「2GB」と表記されたカードが販売されている。
これが「コンビニでギガが買える」理由だ。通信事業者側は「データ量を多く消費し、クレジットカードを持たない若年層」をプリペイドカード販売のターゲットに見据える一方で、若年層ユーザーにとっては「これなら親にバレずに通信量を増やせる」という思惑も生まれていそうだ。
以前はデータ通信(パケット通信)の使いすぎを「パケ死」(さらに昔だと携帯電話使用料の高額請求という意味でもあった)と表現していたが、Google検索エンジンのキーワード動向を確認できる「Googleトレンド」によれば、2016年9月から「パケ死」と「ギガ 減る」の検索頻度が逆転している。
今月分の“ギガ”、あなたは大丈夫ですか?
編集部注:
変更履歴(6/8 12:35):「パケ死は死語になった」旨の記述を改め、「パケ死」と「ギガが減る」のトレンド比較を追記しました。
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