本田技研工業(ホンダ)は6月8日、ドライバーがハンドルやブレーキなどを全く操作しない市販車向け完全自動運転技術を、2025年をめどに実現する方針を発表した。
自動運転車には、ドライバーが運転操作にどの程度関与するかに応じ、レベル1(安全運転支援)〜4(完全自動走行)という区分がある。トヨタ自動車、日産自動車など大手国内メーカーは、レベル4の実現時期を明言していなかった。
ホンダは20年をめどに、複数車線の高速道路を自動走行し、ドライバーの指示なく車線を変更する自動運転技術を実用化する計画。その後、一般道にもテスト範囲を拡大し、25年をめどに完全自動運転を実現する考え。
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安全確保措置と地方運輸局への届け出を条件に、ハンドルやアクセル、ブレーキペダルがない自動運転車も公道を走行できるようにした。
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