ニュース
フジテレビ、都県別にメッセージ異なるCM 地上デジタル放送初
関東1都6県で都県ごとに異なるメッセージを出す「エリアメッセージCM」を、フジテレビが放送する。地上デジタル放送では初という。
フジテレビは6月15日、同社の番組「しあわせが一番」(19日放送)で、関東1都6県で都県ごとに異なるメッセージを出す「エリアメッセージCM」を流すと発表した。地上デジタル放送では初の試みという。テレビが不得意だったエリアマーケティングの課題に取り組む。
新CMは、画面の左と下に余白を作り、字幕を流す「L字画面」を活用。同番組で「キリン 一番搾り」(キリンビール提供)のCM放送中に、L字画面を自動的に表示し、都県ごとに異なるメッセージを表示する。L字画面は、CMが終了すると自動的に消える。データ放送機能を使い、各家庭のテレビに登録された郵便番号に基づき、メッセージを出し分ける仕組み。
キリンビールは、都道府県ごとに味が異なる「47都道府県の一番搾り」を今年4〜8月にかけて順次発売している。そのプロモーションのために「視聴者ごとに異なるメッセージを届けたい」とフジテレビに要望し、新CMが実現したという。
これまでテレビCMは、一度に同じメッセージを多くの視聴者に届ける「マスリーチ」に優れるが、デジタル広告と比べると、地域ごとに細かくメッセージを出し分ける「エリアマーケティング」は不得意とされていた。特に関東地区は放送区域が広く、県別にCMを変えることは難しかったという。新CMは、こうした課題を解決できるとしている。
関連記事
- 「プーチンだけど何か質問ある?」 ロシアの人気番組、ニコ生で中継
プーチン大統領がロシア国民の質問に直接答える、年1回の名物番組「プーチン・ホットライン」が、「ニコニコ生放送」で6月15日に生中継される。 - フジテレビ、動画投稿サイトに“自動字幕AI”導入 「ピコ太郎のような世界的スターを」
マイクロソフトのAI技術「Cognitve Services」を、フジテレビ動画投稿サイト「DREAM FACTORY」が導入。動画の音声を自動でテキスト化し、翻訳して字幕を付けられるようにする。 - テレ朝・フジテレビなど民放15社、ネット動画配信会社と提携
ネット動画配信サービスを手掛ける「JOCDN」が、民放15社とIIJを引き受け先とする第三者割当増資を実施。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.