エレベーターの利用者の行き先を事前に把握する三菱電機のシステム「エレ・ナビ」(ELE-NAVI)が、6月19日にグランドオープンするオフィスビル「日比谷パークフロント」(東京都千代田区)に導入された。地下1階と2階という2つの出発階に対応し、運行を効率化できるという。
エレ・ナビは、エレベーターの利用者の行き先を事前に把握することで、複数のエレベーターの運行を最適化するシステムで、「鉄鋼ビルディング」(東京都千代田区)などに導入されている。
日比谷パークフロントは、オフィスに向かうためのエレベーターは地下1階と2階に設けられており(1階は商業施設)、今回導入したエレ・ナビは、両階に対応した。出発階が2つあるビルは、エレベーターが両階に停止し、運行効率が低下する傾向にあるが、エレ・ナビによって最適化できるという。
地下1階と2階にあるセキュリティーゲートで社員証などを使って個人認証する際、行き先階情報を取得。行き先階情報とゲートを通過したタイミングに基づき、同一階への利用者を同じエレベーターに案内する。
どのエレベーターに乗車すればよいかは、セキュリティゲート通過時にディスプレイに表示。エレベーターに乗り込んだ後は、行き先ボタンを押す必要はない。乗り込むエレベーターが分からなくなったり乗り遅れた場合は、エレベーター横の操作盤で行き先階を登録する。
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