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AR/VRヘッドセットの世界出荷台数、16〜21年で約10倍に――IDC Japan調べ
IDC Japanによると、国内外のAR/VRヘッドセット出荷台数は増加傾向にあり、2021年には9167万台に達するという。
IT専門調査会社IDC Japanは6月27日、AR(拡張現実)/VR(仮想現実)ヘッドセットの世界・国内出荷台数予測を発表した。世界の合計出荷台数は高成長で推移し、2021年には16年実績の約10倍となる9167万台になると予測する。
世界のAR/VRヘッドセット出荷台数は、16年実績の939万9892台から、21年には9167万4299台に達する見込み。21年予測の内訳は、ARが2456万8736台、VRが6710万5563台で、VRヘッドセットが市場を大きくけん引する。
16年実績では、スマートフォンをはめ込むヘッドセットを中心に、PlayStation VR、HTC Vive、Oculus Riftが市場に貢献したという。
同社は、「市場を量的に主導するのは今後もVRだが、ARは産業に対して、より大きなインパクトを持つ」とし、ヘルスケア、製造、フィールドサービスワーカー、デザインなどのビジネス分野で広く採用される可能性があるという。また、今後5年間に出荷されるARヘッドセットのうち、ビジネス向けが80%を占めると予測する。
日本での21年の合計出荷台数は、105万台を見込む。ARはビジネス利用を中心に8万台、VRはコンシューマー利用を中心に97万台という内訳だ。
「今後は価格の低廉化が期待されるため、日本のVR市場は世界とほぼ同水準での成長が見込める」(同社)という。
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