新宿で「ブロックチェーン」使ったスタンプラリー 富士通と小田急が実施
小田急電鉄が、7月26日から「ブロックチェーン」技術を活用したスタンプラリーを新宿で開催する。個人を特定できない形で参加者のデータを収集し、今後のエリア活性化に役立てる。
小田急電鉄は6月27日、ブロックチェーン技術を活用したスタンプラリーを7月26日から29日まで新宿で行うと発表した。西新宿エリア活性化イベント「新宿シネマ&バルWEEK」の一環で、参加者の情報をブロックチェーンの分散台帳上で蓄積・分析し、西新宿エリアの魅力向上や来場者の満足度向上につなげていくという。
スタンプラリーの参加には、専用スマートフォンアプリのインストールとアンケートへの回答が必要。アンケートは、年齢や性別、居住地域など個人を特定できない範囲で実施する。これに「スタンプをいつどこで取得したか」といったデータを合わせて、ブロックチェーンに蓄積していく。
ブロックチェーンとは、ネットワークに接続された複数のコンピュータがデータを分散して共有し、相互に認証する仕組み。特定の管理者がいないため、データの改ざんやサイバー攻撃などに強いとされている。
ブロックチェーンの活用には、富士通と富士通総研が協力。富士通は2017年3月に千葉県でスタンプラリーの実証実験を行っており、今回のイベントにつながったという。小田急電鉄とは今後も連携してより効率的、効果的な街づくりの支援に取り組むとしている。
スタンプラリー参加者は、獲得したスタンプの数に応じて「新宿シネマ&バルWEEK」内で利用可能な割引クーポンなどと交換できる。イベントエリアにはスタンプラリー用のQRコードを設置するほか、屋外シネマ鑑賞やグルメなどを楽しめるようにするという。
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