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東芝、スイスの子会社を上場へ 財務体質を強化
東芝が、スイスの連結子会社「Landis+Gyr」(ランディス・ギア)を9月末までに上場させる計画を発表。上場計画と並行して、第三者への売却も検討する。
東芝は7月3日、電力計などを製造するスイスの連結子会社、Landis+Gyr(ランディス・ギア)を9月末までにスイス証券取引所に上場させる計画を発表した。IPO(新規株式公開)により、東芝の財務体質を強化する狙い。
Landis+Gyrは、2011年に東芝と官民ファンドの産業革新機構が共同で買収した。出資比率は、東芝が60%、産業革新機構が40%。
上場計画と並行し、株式市場の動向を勘案して第三者への売却などの選択肢も検討を続け、「上場手続きを中止する可能性もある」(東芝)という。
米原子力事業で巨額損失を計上した東芝は、半導体事業を分社化し、一部株式の売却先を募るなどして、損失の穴埋めを進めている(関連記事)。
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