日本の警察庁を装い、ユーザーが違法行為をしたとして「罰金」を要求する――そんな詐欺サイトを確認したと、トレンドマイクロが7月31日に注意を呼び掛けた。7月27日前後から確認し、30日までの4日間で国内ユーザーからのアクセスを2500件以上ブロックしたという。
警察庁のWebサイトに偽装し、ユーザーが「幼児わいせつや動物虐待の内容を含むコンテンツを閲覧した」として、2〜5万円をiTunesカードで支払うよう求めてくる。詐欺サイトの誘導元はアダルトサイトで、詐欺サイトが表示されると同時に警告音を出す場合もあるという。
詐欺サイトは、Webブラウザの全画面表示機能を悪用し、URL表示、右上の「閉じる」ボタン、「縮小」ボタンなどを全て偽装しているという。そのため「閉じる」ボタンをクリックしてもページが閉じず、「使用しているPCがロックされた」とユーザーが思い込む可能性があると、トレンドマイクロは指摘している。
また、詐欺サイト自体は、単一のIPアドレス上に大量のドメインを登録して作られ、URLが変化し続けているという。
トレンドマイクロは「警察からの警告など、法執行機関の権威を利用する手口は詐欺の基本といえる」「ネット上での行動の際には、最後にもう一度立ち止まって考える習慣を身につけてください」などと呼び掛けている。
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