ローランドと太鼓芸能集団「鼓童」は8月4日、新しい電子打楽器「電子担ぎ太鼓」の試作機を共同開発したと発表した。たたいたときの振動を信号に変換し、外部接続した音源に伝え、和太鼓以外のさまざまな音色も出せる。
打面の中央部、端部、「フチ」と呼ばれる外周部にピエゾセンサーを搭載し、たたいたときの振動を、電子音源を鳴らすための電気信号に変換。その信号をケーブルを通じて外部接続した音源に伝え、音を出す仕組みだ。本体にアンプ、スピーカーは内蔵していない。
外部接続の音源を使うため、和太鼓のほか、カホン、ボンゴなどのパーカッション、スネア、バスドラム、シンバルなどのドラムセット、ピアノ、ストリングス、効果音などの音色も出せる。
打面にはローランドが独自開発したメッシュ素材を採用し、演奏時の消音性も優れるとしている。伝統的な担ぎ太鼓のデザインや構造をベースに、ローランドが電子ドラム開発で培ったノウハウを注ぎ込んだという。
電子担ぎ太鼓は、国際文化交流イベント「アース・セレブレーション2017」(新潟県佐渡市、8月19日)で初演奏される。
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