被写体を頭上から見下ろしたような写真をSNSでよく見かけるようになった。それらはドローン(無人航空機)を使って撮影した航空写真のように見えることから「ドロ写」と呼ばれている。Twitterでハッシュタグ「#ドロ写」と検索すると、該当する数々の写真を見られるはずだ。
このドロ写と呼ばれている写真の撮影手法、写真の世界では「真俯瞰(まふかん)撮影」と呼ばれている。商品写真など「物撮り」でよく使われるテクニックだ。被写体から少し離れて真上から撮影するため、迫力は薄れてしまうが全体を写す用途には適している。
ラーメン通を中心にドロ写が流行しているとのうわさもあるが、真偽は不明だ。一般的に料理をおいしそうに撮るときは、被写体をアップで撮影するのがセオリーである。ドロ写はあくまで他の写真との差別化を目指した撮り方なのだろう。
いつから使われ始めた?
Google検索エンジンのキーワード動向を確認できる「Googleトレンド」によれば、ちょうどAppleの「iPhone 5s」が登場した2013年後半からWeb上で使われていた形跡がある。しかし、本格的にSNSで見掛けるようになったのはここ最近から。特に注目を集めるようになったのは、京都市内にある「拳ラーメン」という店が発した以下のツイートだ。
ドロ写する場合、カメラを高い位置に掲げる必要があるため、飲食店などでは周囲の客に配慮を──といった内容だ。一部では椅子の上に立って撮影をする人もいるようで、不快感をあらわにする人も少なくない。
店内でのマナーを指摘する声もあるが、写真の表現技法としては面白いもの。外で“ドロ写”するときは周囲の迷惑にならないように心掛けたいものだ。
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