プログラミング言語別の平均年収ランキング、1位は「Scala」
国内のプログラミング言語別の平均年収ランキングを、ビズリーチが発表。1位は「Scala」の626万円だった。
ビズリーチは8月10日、国内のプログラミング言語別の平均年収ランキングを発表し、1位は「Scala」の626万円だった。世界でScalaを採用する企業が増える一方、扱える人材が少ないことから年収が高いと同社は分析する。
調査は7月19日、ビズリーチの求人検索エンジン「スタンバイ」掲載の正社員求人情報で各プログラミング言語が含まれる案件を対象に実施、給与額の平均値を算出した。年収が200万円未満、2000万円以上、求人数が100件未満ものは対象外。
1位のScalaは、オブジェクト指向言語と関数型言語の特徴を併せ持つ言語。米Twitterや米LinkedInなど、世界全体で採用企業が増えているという。ビズリーチは「国内でもネット企業を中心に普及し、今後さらに注目される」と予想する。
2位以下は「Python」(601万円)、「Kotlin」(577万円)と続く。データ分析や機械学習の分野で使われるPythonは、人工知能(AI)の実用化が進む中でさらに需要が高まる可能性があるという。Kotlinは、米Googleが今年5月、Androidアプリの公式開発言語への追加を発表した言語。Androidエンジニアを中心に求人が掲載され、ニーズが急上昇しているとしている。
全体では、関数型言語の平均年収が比較的高い傾向に。1位の「Scala」以外にも、求人件数が少なかったためランキングから除外した「Groovy」(680万円)、「Haskell」(670万円)、「Erlang」(604万円)、「LISP」(581万円)などは、上位の言語と同等の平均年収だった。関数型言語は学習難度が高く、扱えるプログラマーが少ないことで、平均年収が高いと考えられるという。
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