iOSのマストドンクライアントならたくさんあるのだが、そうではない。IOS風のマストドンクライアントが登場している。IOSとはネットワーク機器のガリバー企業Cisco Systemsが自社製品に使っているOS。古いiPhoneユーザーならば、iOSの名称が登場した2010年にCiscoから名称使用の許諾を得たことを覚えているだろう。2007年にはiPhoneの名称使用でCiscoから訴訟を起こされて後で和解したこともあるが、それはまた別の話。
そういうことでもなければ普通の人が目にすることのないCisco IOSを模したマストドンクライアントがあるのだ。ぐすくまさんが開発した「Tooterminal」。ブラウザでWebページにアクセスするといきなりターミナル画面になる。全てをコマンドラインインタフェースで実行する、IOS風操作画面なのだそうだ。操作マニュアルはこちらに。細かいところまでIOS風だというのだが、門外漢にはさっぱりだ。
それでも複数のインスタンスにログインし、アカウントを切り替えてトゥートしたりタイムライン(ホーム、ローカル、連合)を見ることもできる。
しばらく使っていると結構慣れる。画面内の情報密度がめちゃくちゃ高い。ファボもブーストも実装されたので、このCLIクライアントを常用しようという人が出てくるかもしれない。
Mastodon Dev Kaigi #0ではしむどんさんが開発したEmacs用クライアントに「mastodon-mode.el」ついてのライトニングトークが行われた(スライドへのリンク)が、それと並ぶ変わり種マストドンクライアントと言えるだろう。
今一番アツいマストドンクライアントと評判のTooterminal。ネットワークエンジニアなら試してみてはいかがだろう。
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