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タクシー業界はこの先生きのこるか? “AI”使うDeNAの配車アプリ「タクベル」の狙い(2/2 ページ)
ディー・エヌ・エーが、AIを活用したタクシー配車アプリの実証実験を9月12日からスタート。まずは横浜市のタクシー約200台が対象となる。
“白タク”問題と「タクシー運転手の人材不足」への対策
「自家用車による“白タクシー”や相乗りサービスの流行、運転手の人材不足など、今タクシー業界は深刻な課題を抱えている。ディー・エヌ・エーと協力し、神奈川県で統一のタクシー配車システムを提供することでこれを解決したい」(神奈川県タクシー協会 常任理事経営委員長 兼 アサヒタクシー 代表取締役 藤井嘉一郎さん)
藤井さんによると、民間の“白タク”や相乗りサービスなどは、事業者責任の不在や安全管理の面などで不安が残るケースがあるという。Uberをはじめ、スマホで配車するのが当たり前な時代になったこともあり、「安心安全に利用してもらえるスマホ向け配車アプリの提供が不可欠だと考えた」(藤井さん)。
また、AIを活用したアプリを使うことで運転手の負担を減らし、未経験者でも経験者とスキル差が出ないようにすることで、人材確保につなげる狙いもある。
ディー・エヌ・エー オートモーティブ事業本部 江川絢也さんは、「弊社が蓄積するマーケティングのノウハウを使い、地域の公共交通サービスの発展に貢献したい。自動運転技術などにも注力しているが、まずは有人運転でどのようなサービスを提供できるか考えるため、神奈川県タクシー協会と手を組んだ」と説明した。
タクベルは、神奈川県内で2018年中1月以降の実用化を目指し、県外へも順次導入していく予定。
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