JR東、子どもの改札通過を通知「まもレール」 「Suica」「PASMO」活用
子どもが「Suica」「PASMO」で自動改札を通過すると、保護者のスマホに情報が届くサービス「まもレール」を、JR東日本が始める。まず山手線、中央線で導入する。
JR東日本とセントラル警備保障は9月7日、見守りサービス「まもレール」の提供を10月に始めると発表した。子どもが「Suica」「PASMO」で駅の自動改札を通過すると、保護者のスマートフォンに利用駅、通過時刻、チャージ残額を記載したメールが届く。通知はJR東日本アプリ(iOS/Android)でも受け取れる。
小学生〜高校生が対象。10月1日から山手線、中央線(東京駅〜高尾駅)の57駅で導入し、2018年春までに首都圏244駅で使えるようにする。
料金は子ども1人・通知先1件の場合、月額500円(税別、以下同)。子ども1人につき、通知先登録は最大2件まで(1件につき追加料金100円がかかる)。9月13日から公式サイトで申し込みを受け付ける。
思春期の子どもには「スマホを持たせても連絡がない」「保護者が干渉しすぎると嫌がる」などの傾向があるとし、専用端末を与えず、Suica、PASMOで代替できる点もメリットだとしている。
同様の見守りサービスは、すでに東急電鉄や小田急電鉄が導入している。セントラル警備保障の鎌田伸一郎社長によれば、こうした私鉄では、改札の通過情報が瞬時に中央サーバに届き、管理・照合する仕組みという。だが、路線数やユーザー数が多いJR東日本では、リアルタイムで中央サーバにデータを集めて照合するのは難しかった。今回の取り組みでは、改札機自体を改修し、そこで登録者データと照合する仕組みを採用したという。
鎌田社長は「JRの広範なネットワークを活用し、大々的に見守りサービスを始める」と意気込む。オフィス向けに提供している、交通系ICカードを使った入退館管理システム「セントリックス」も学習塾などに導入してもらい、カード1枚で幅広いサービスを使えるよう進めていく考えだ。「安全安心な鉄道のブランド向上につなげていく」(鎌田社長)
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