中国語で歌う「初音ミク」登場 日本からも購入可能
中国語の発音に対応した歌声合成ソフトウェア「初音ミク V4 CHINESE」のダウンロード販売がスタート。日本からも購入できる。
クリプトン・フューチャー・メディアは9月7日、中国語を発音できる歌声合成ソフトウェア「初音ミク V4 CHINESE」のダウンロード版を発売した。日本からも「SONICWIRE.COM」で購入できる。価格は1万800円(税別、以下同)。
初音ミクらしいハイトーンな声質はそのままに、中国語の子音と母音がはっきりと聞こえるように発音のチューニングを施したという。歌詞とメロディを打ち込むと中国語で歌唱できる。声色の明るさや息の量、ビブラート、ピッチスナップ、ピッチレンタリングなど、日本語版と同等の機能を備えているという。
中国語版パッケージのイラストは、イラストレーターの豆の素さんが新規で描き下ろした。
初音ミクは、ヤマハが開発した歌声合成エンジン「VOCALOID 4」を採用するバーチャルシンガー。これまで日本語と英語の歌声合成に対応していた。
クリプトン・フューチャー・メディアのWebサイトでは、中国で生産される限定パッケージ版も日本向けに販売する。ノベルティグッズなどが付属するという。価格は1万1880円。
中国語版には、クリプトンが独自開発しているVOCALOIDエディター「Piapro Studio」のスタンドアロン版が先行して付属。Piapro Studioは他社製音楽制作ソフト(DAW)のプラグインとして動作するものだが、スタンドアロン版の提供により、アプリ単体で伴奏データとVOCALOIDを合わせて音楽制作することが可能となる。
クリプトンの他のPiapro Studio同梱製品(初音ミク、巡音ルカ、鏡音リン・レン)はアップデートによりスタンドアロン版も提供する。
以下から初音ミク V4 CHINESEを使ったデモソングを試聴できる。
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