黒柳徹子さんの等身大アンドロイド「totto」、電通など開発 「徹子の部屋」42年分のデータから音声合成
黒柳徹子さんをモデルにした等身大アンドロイド「totto」を電通などが開発。「徹子の部屋」42年分のデータを基に音声を合成したという。ご本人も「そっくり」とコメント。
黒柳徹子さんをモデルにした等身大アンドロイド「totto」(トット)を開発したと、電通などが9月14日に発表した。テレビ朝日の番組「徹子の部屋」42年分の会話データを基にしたという合成音声でしゃべる。アンドロイド研究の第一人者である大阪大学の石黒浩教授が監修し、エーラボ(東京都千代田区)が開発協力した。
黒柳さんを3Dカメラでスキャンし、等身大の型を作成した。黒柳さんの表情やしぐさ、癖なども再現したという。声は「徹子の部屋」42年分の会話データを基に、NTTテクノクロスの音声合成技術を使って制作。発声に合わせ、口もリアルに動く。
現段階では人間のオペレーターがテキスト入力した内容を話す仕組みだが、ゆくゆくはオペレーターなしでしゃべる自律会話システムの搭載を目指す。
テレビ朝日が主導し、黒柳さん原案のドラマ「トットちゃん!」(10月2日放送開始)を記念して制作した。トットちゃんは、黒柳さんが幼い頃に「徹子」を「トット」と言っていたことに由来する呼び名だ。tottoはドラマのプロモーションに活用するほか、イベントなどへの参加も検討する。
電通広報部によれば「黒柳さん本人からも『きれいね』『そっくり』という感想をいただいた」という。ネット上では「黒柳さんが2人いる」「本人よりも本物らしい」といった声も上がっている。
これまでも電通は、石黒教授らと共同で、マツコ・デラックスさんにそっくりの等身大アンドロイド「マツコロイド」を制作している。
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