さらば「カッシーニ」 13年の任務終え土星に突入、消滅へ
米航空宇宙局(NASA)などが運用する土星探査機「カッシーニ」が、探査任務を終えたとして9月15日(日本時間)、土星の大気に突入する。燃え尽きて消滅するまで土星大気などの観測を続け、地球に向けた最後の信号は午後8時55分ごろに届く見通し。
カッシーニは、NASAと欧州宇宙機関(ESA)が開発し、1997年に打ち上げられた土星探査機。2004年から土星軌道に乗り、土星とその周辺の観測データを13年間地球に送り続けたが、燃料不足などで引退が決まった。
15日午前4時58分に最後の土星写真を撮影。午後7時31分に土星の大気に突入する計画だ。土星と地球間の通信には約83分かかるため、消滅前の最後の信号は午後8時55分ごろに地球に到着するとみられる。
地球に届けた写真データは45万枚
カッシーニの名は、土星の衛星「イアペトゥス」「レア」「ディオネ」「テティス」を発見した17世紀の天文学者ジョヴァンニ・カッシーニにちなんで名付けられた。
カッシーニが地球に届けた写真データは累計約45万枚にのぼる。土星の衛星「エンケラドゥス」の地下海から吹き出す噴煙の初観測や、土星の衛星の発見のほか、カッシーニからの観測データが土星の環の科学的理解にもつながった。
また、カッシーニに積んだ惑星探査機「ホイヘンス・プローブ」は土星の第6衛星「タイタン」に着陸し、タイタンの地表の調査結果を地球に届けた。
NASAは、カッシーニとホイヘンスの業績をまとめた電子書籍(iBooks、Kindle、EPUB、PDF形式)を無料で公開している。
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