米Googleは9月21日、デスクトップ向けWebブラウザ安定版「Chrome 61」のセキュリティアップデートを公開した。今後数日から数週間かけて、Windows、Mac、Linux向けに配信する。
Googleのブログによると、最新版となる「Chrome 61.0.3163.100」では、3件のセキュリティ問題に対処した。このうち外部の研究者から報告された「V8における境界外アクセス」の脆弱(ぜいじゃく)性2件については、危険度がGoogleの4段階評価で上から2番目に高い「高」に分類されている。
米セキュリティ機関のUS-CERTは今回の脆弱性について、悪用されればサービス妨害(DoS)状態を誘発される恐れもあるとして、ユーザーや管理者に対しアップデートの適用を促している。
脆弱性を発見した研究者にはそれぞれ7500ドルと3000ドルの賞金が贈呈された。
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