長時間労働をする理由は「仕事量と人員のバランスが合っていないから」――ビッグローブは10月30日、「長時間労働に関する意識調査」の結果を発表した。年代で傾向が異なり、20代の約1割が「早く帰る勇気がない」と回答するなど、若年層は職場への過度な気遣いが長時間労働の一因になっていることが分かった。
「長時間労働をする(しなければならない)理由」の1位は「仕事量と人員のバランスが合っていないから」(53.9%)で、2位は「自分で仕事をコントロールできない業務だから」(34.2%)。外的要因で労働が長時間化していることが分かる。
年代別で見ると、20代の10.8%が「なんとなく心配で早く帰る勇気がないから」と回答。他の年代の倍以上の数値で、若年層は職場への気遣いが見られた。
「残業をせずに定時で帰る人に対してどのように感じますか」という質問では、「早く帰れるならどんどん帰ったほうがいい」(60.6%)が、他の回答に大差をつけて1位に。続く2位は「うらやましい」(28.9%)で、できれば早く帰りたいという願望が浮き彫りになった。
一方、「遅くまで残業している人についてどのように感じますか」という問いには、ネガティブな回答が目立った。最も多いのが「仕事が遅い人だと思う」(32.3%)で、「頑張っていると思う」(29.6%)、「残業代を稼ぎたい人だと思う」(27.9%)が続く。年代別に見ると、20代は「頑張っていると思う」(40.0%)が多く、意外にも遅くまで残業することをポジティブに捉えていることがうかがえた。
本調査は、インターネット利用者のうち、スマートフォンを所有する20〜50代の社会人男女1000人が対象。2017年7月18〜19日にインターネット調査を実施した。
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