宇宙航空研究開発機構(JAXA)は11月7日、宇宙飛行士の野口聡一さんが2019年終わりごろから国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在すると発表した。期間は約半年間。野口さんにとって宇宙飛行は3回目で、ISSへの滞在は2回目。
今回の滞在では、日本の実験棟「きぼう」を含むISS各施設の維持・保全や科学実験、ロボットアームの操作などを担当する。11月末から訓練を開始するという。
野口さんは「20年には東京五輪・パラリンピックが開催される。私も日本選手団と同じく日本の代表としてしっかり任務を遂行し、国民の皆さんに誇りと感動をお届けしたい」と抱負を語った。
野口さんは神奈川県横浜市生まれの52歳(2017年11月7日現在)。96年にNASDA(現JAXA)が募集していた宇宙飛行士候補者に選定された。09〜10年にはISSにフライトエンジニアとして滞在し、「きぼう」ロボットアームの子アーム取り付け、実験運用に従事した。滞在中の10年4月には山崎直子宇宙飛行士もISSに到着し、Twitterにツーショット写真を投稿していた。
関連記事
- 月の地下に巨大空洞 「都市レベルの基地、建設できる」 「かぐや」のデータ解析で判明
月の地下に巨大な空洞があることが、「かぐや」で取得したデータを解析して判明した。長さは50キロにわたり、「都市レベル」のサイズの基地も建設できるという。 - 「みちびき」4号機打ち上げ成功 “日本版GPS”本格運用へ
“日本版GPS”を構築する人工衛星「みちびき」4号機の打ち上げが成功した。 - 超大質量の「モンスターブラックホール」の誕生過程解明 東大・京大などの研究グループ
太陽の10億倍以上もの質量を持つ「モンスターブラックホール」の誕生過程が判明。東大の吉田直紀教授や京大の細川隆史准教授らの研究グループが発表。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.