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まとめサイト「保守速報」に賠償命令 ヘイトスピーチ訴訟
在日朝鮮人の女性に対するヘイトスピーチで、まとめサイト「保守速報」に賠償命令。編集課程で、元の投稿とは異なる新たな意味が生じたと認めた。
「2ちゃんねる」などに書き込まれた差別的な投稿を、まとめサイト「保守速報」にまとめて掲載され、名誉を傷つけられたとして、在日朝鮮人の女性が、「保守速報」運営者の男性に対して2200万円の損害賠償を求めていた裁判の判決で、大阪地裁は11月16日、男性に200万円を支払うよう命じる判決を出した。
男性は「他サイトの投稿を引用しただけだ」と主張したが、判決では、男性が転載元のコメントの順番を入れ替えたり文字を拡大するなど編集し、内容を効果的に把握できるようにしており、その課程で、引用元とな異なる新たな意味が生じたと指摘。原告の人格を攻撃し、侮辱・差別する目的があったと認めた。
投稿を書き込んだ本人や直接書き込まれたサイトではなく、転載したまとめサイト運営者への賠償命令は珍しい。
保守速報には16日、「多分、控訴すると思います」との投稿が運営者によって掲載され、男性は控訴する方針のようだ。
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