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公道で「無人」自動運転車の走行実験 全国初、愛知県が実施
愛知県が12月14日、運転席にドライバーが乗らない自動運転車を公道で走行させる。遠隔監視し、危険を察知した場合は緊急停止させる。
愛知県は12月5日、運転席にドライバーが乗らず、遠隔で操作する自動運転車の実証実験を、14日に同県幸田町の公道で行うと発表した。全国初の取り組みという。車両は自動制御だが、遠隔監視で危険を察知した場合は緊急停止させる。
車体からレーザーを照射し、周囲の様子を360度検知する仕組み「LiDAR」で、周辺状況を確認しながら時速15キロ以下で走行させるという。車内は無人で、ハンドルやアクセル、ブレーキを自動制御する。車外の拠点から遠隔監視し、衝突などの危険を回避する考え。
実験期間は12月14日午前10時〜午後4時ごろまで。走行ルートは幸田町民会館周辺の約700メートル。トヨタ自動車の「エスティマ」をベースにした車両を使う。
警察庁が2017年6月に発表した、遠隔型自動運転車の公道実験のガイドライン(PDF)に沿って実験を行う。愛知県によれば、この基準に則った実験は全国初という。
自動運転技術を開発するベンチャー企業のティアフォー、ITS(高度道路交通システム)事業などを手掛けるアイサンテクノロジーが協力する。
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