トヨタ自動車とパナソニックは12月13日、電気自動車(EV)などに向けた車載用電池の事業で協業を検討すると発表した。業界ナンバーワンの車載用電池の実現を目指し、資源調達やリユースなども含め、具体的な内容を検討するとしている。
トヨタは、世界初の量産HV「プリウス」を1997年に発売するなど、車両電動化技術などでノウハウを蓄積。パナソニックは、車載用リチウムイオン電池事業を重点事業の1つと位置付け、各自動車メーカーに提供している。両社の知見を生かし、EVを含む電動車の一層の普及を目指す。
トヨタの豊田章男社長は会見で「今回の協業は、今よりも豊かで楽しいモビリティ社会を実現に向けたもの。日本で生まれた両社がEVをリードしていくという思いを形にした」と話す。
パナソニックの津賀一宏社長は「次の100年はこれまでの100年と比べものにならない変化がある。当社が培ってきた強みを生かしながら、チャレンジャーとしてのマインドを持ってEVの普及に貢献していきたい」としている。
関連記事
- 写真300枚で見る「東京モーターショー2017」
電気自動車(EV)のコンセプトカー、自動運転技術、AI(人工知能)搭載のクルマなど、「東京モーターショー2017」の出展内容を300枚の写真で見てみよう。 - 「自動運転レベル」の果たす役割とその弊害
世界中で進む自動運転技術開発において指標となっているのが「自動運転レベル」と呼ばれるものだ。自動化の度合いによって0から5まで6段階のレベルが定義されている。しかし開発の現場からは別の声も上がっている。 - 5Gで変革が起きる!? 「コネクテッドカー」の最先端
「コネクテッドカー」とは何か? 今回は通信機能を装備して、インターネットにつながって人々の生活をより豊かにできる自動車と定義したうえで、その現状を考察してみたい。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.