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ICOのホワイトペーパー、英中韓に翻訳「ICO翻訳」 日本のベンチャー向けに
ICOを実施したい日本企業向けに、ホワイトペーパーなどの文書を英語・中国語・韓国語の3カ国語に翻訳する「ICO翻訳」の提供を、オウケイウェイヴなどが始めた。
Q&Aサイト「OKWAVE」を運営するオウケイウェイヴと、子会社で多言語コンタクトセンターを提供するブリックスは12月18日、ICO(Initial Coin Offering:新規仮想通貨公開)を実施したい日本企業向けに、ホワイトペーパーなどの文書を英語・中国語(簡体字)・韓国語の3カ国語に翻訳する「ICO翻訳」サービスの提供を始めた。
ICOは、企業が仮想通貨(トークン)を発行してサービスなどの開発資金を調達するもの。日本企業によるICOで、億円単位の資金調達に成功した例もある。
「ICO翻訳」は、日本のベンチャー企業などを対象に、ICOのプロジェクト紹介ページや、プロジェクトの詳細を記載したホワイトペーパーの翻訳を行うサービス。翻訳報酬の一部をICOで発行するトークンで受け取るサービスも提供する。
同社は、ICOコンサルティングなどを手掛ける香港Token News HKと提携しているほか、仮想通貨関連事業を行う子会社OKfincをマレーシアに設置し、シンガポールのICO事業者Wowooと提携するなどICO関連事業を強化している。「ICO翻訳」とパートナー企業のサービスを組み合わせ、「ICOが最大の成果を上げられるように支援する」としている。
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