VAIO、東映、クラフター(東京都港区)は12月19日、VR(仮想現実)を映画館で提供する共同事業「VRCC」(VR Cinematic Consortium)を始めると発表した。映画館で多人数同時鑑賞できるVR映画の興行は「世界初の試み」(VAIO調べ)という。2018年3月から試験営業する。
VAIOはハードウェアの調達や、ソフトウェアとネットワークを含むシステム開発を担当。ワイヤレスで多人数が同時視聴できる仕組みを作る。東映はシネマコンプレックスにコンテンツを配給、3Dアニメーションを制作するクラフターが映像コンテンツを手掛ける。
最初のコンテンツには、人気アニメやアーティスト映像を使う考え。3月の試験営業で上映するコンテンツなど具体的な内容は、2月に発表するとしている。
試験営業の成果を見ながら継続的な興行を目指すという。コンテンツ制作者や公開劇場は3社に限らず、広く募る方針。クリエイターや映像プロダクションが、新たなコンテンツを制作する機会の創出にもつなげる。「VRCCは、日本の映画興行にVR映画という新しい産業をもたらす」(3社)
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