国土交通省は12月19日、スマートフォン向け配車アプリを活用し、タクシーを相乗りできるサービスの実証実験を、2018年1月から実施すると発表した。1人で乗るよりも割安な運賃にし、需要を喚起する狙い。タクシー事業者やドライバーは、複数人を効率よく運送できるメリットがあるとしている。
配車アプリ上で乗降車地を設定すると、同じ方向に向かうユーザー同士をマッチングする。運賃は、各ユーザーが単独で乗車した場合の距離を推定し、全体の金額を振り分ける。乗車前に金額が分かるという。異なる場所から乗り合わせもできる。
期間は18年1月22日〜3月11日、都内23区、武蔵野市、三鷹市で行う。大和自動車交通グループ4社の649車両、日本交通グループ11社の300車両が対応する。利用シーンは、終電後の帰宅、朝の通勤、イベント時の利用、空港へのアクセス、塾や病院への送迎などを想定している。
マッチングの成立状況や運賃水準の検証、ユーザーのアンケート結果を踏まえ、制度化に向けて検証するとしている。
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