献立を10秒で決められるというスマートフォンアプリ「タベリー」(iOS版)を、ベンチャー企業の10X(東京都中央区)が12月20日に公開した。主菜、副菜、汁物の順に表示されるレシピの中から好きなものを選ぶと、献立決めをサポートしてくれる。ダウンロードは無料。
料理研究家や料理教室が提供するレシピ(6000以上)を利用できる。味の関連性、使いたい食材、用意する人数など「ユーザーの背景を学習する」仕組みも搭載するという。閲覧できるレシピ数が増えたり、広告を非表示にできたりする有料機能「タベリープラス」(月額720円)も提供する。
決まった献立に基づき、必要な食材と分量をリスト化。作ったリストは保存でき、買い物時に閲覧できる。他のユーザーが投稿する献立をチェックできるコミュニティー機能を備える他、コメントでやりとりできる機能も追加する予定。
同社広報担当者は、サービスの狙いを「料理を続けるのが大変という人の要望に応えるため」と説明する。献立の決定に時間がかかるだけでなく、「何を買うか」を迷って買い物が非効率になるなど、さまざまな課題を抱えていると分析。「これまではさまざまなサービスが(そうした課題を)別々に細かく満たしていたが、タベリーはワンストップで負担を軽減できる」としている。
サービス開始に合わせ、同社は5600万円の第三者割当増資を実施。タベリー事業の開発や拡大、人材の採用を進めるという。将来は、タベリーを通じて集めた個々のユーザーの意思決定データを活用し、献立のみならず、その食材の流通を最適化する取り組みも検討するとしている。
動画が取得できませんでした
関連記事
- シャープ、食材宅配に参入 家電と連携で「時短ニーズ」狙い撃ち
シャープが食材宅配サービス「ヘルシオデリ」を10月に始める。同社の調理家電「ヘルシオ」シリーズ向け。 - 「何作ろう?」オーブンに相談できる シャープ「ヘルシオ」に人工知能 会話で成長も
「今晩、何作ろう?」――シャープは、音声対話で献立選びを相談できる機能などを搭載したウォーターオーブン「ヘルシオ AX-XW300」を発売する。 - 主人の好みを覚える“AI調理鍋” シャープが発売
AI(人工知能)がユーザーの調理履歴などを学習し、献立を提案する自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」を、シャープが発売。 - おすすめレシピ教える「買い物カート」登場 画像認識で食材を判別
果物などをカメラにかざすと、おすすめのレシピを教えてくれるショッピングカート「ロボットコンシェルジェカート」が登場。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.