SNSコレクターと化している神崎丼でまた新たな分散型SNSのサーバが立てられた。そのSNSは「diaspora*」。ここからアクセスできる。
diaspora*(ダイアスポラ)は、さくらインターネットの横田真俊さんがまとめた分散型SNSの歴史にも1つの転換期として紹介された2010年に誕生したSNS。TwitterやFacebookから排除されたISISに利用されたことで注目を浴びた。
diaspora*はFacebookの代替となることを目指しスタートし、Kickstarterで資金を集めて開発。オープンソースコミュニティーで現在も開発・改良が進められている。脱中央集権を目指し、自分が参加するサーバ(diaspora*ではポッドと呼ぶ)は自分で選び、そうでない場合には自分でポッドを構築することもできる。自分がフォロー(シェア)しているユーザーのタイムラインをストリームと、ローカルタイムラインに相当するものを公開アクティビティと呼んでいる。マストドンの先輩に相当するソフトウェアだが設計が古いこともあり、OStatusやActivityPubといったプロトコルとの互換性はない。
ユーザー規模は2014年3月の時点で100万アカウントを超えており、現在のマストドンより多いとみられる。
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