ヘタな医療処置には「オェッ」 医療用ロボット
テムザック技術研究所と鳥取大学医学部・医学部付属病院が共同で開発した「mikoto」(みこと)は、ヒトのようなやわらかさや生体反応を再現した医療シミュレーターロボットだ。トレーニングを目的に開発され、気管挿管(経鼻・経口)や内視鏡検査(経鼻・経口)、たん吸引のトレーニングができ、ヘタな医療処置には「オェッ」と言う。
販売は通常上半身のみだが、オプションで下半身を付けることも可能。5年以内に約10億円の売り上げ目標を掲げている。
人間より主導権を持つロボット「Muu」
「第1回 ロボデックス」(1月18〜20日、東京ビッグサイト)に展示された「仮想的な生き物」をモチーフにしたロボット「Muu」。Muuは、「ニュースを伝える」というミッションを持ち、指定したニュースサイトから情報を引っ張ってくる。
ただし、あくまでも話の主導権を持つのは「ロボット」で、人間が教えてほしいニュースをロボットが教えてくれるわけではない。ロボットが「おもしろいことあったんだよ。聞いてほしいなぁ。聞いて聞いて」と人間に話しかけ、人間が「なになに?」「うんうん」などと相づちを打つと、「自動運転が〜〜〜。それでね〜」などと情報を小出しにしながら、短くやさしい文章でニュースを教えてくれる。
おどおどしながらティッシュを渡すロボット
小刻みに揺れ、おどおどしながらティッシュやチラシを渡すロボット「iBones」も、ロボデックスに展示されていたロボットだ。筆者の身長(160センチ)の約半分くらいの大きさで、存在感がないわけではないが、動きが少なくあまりにもおどおどしているため、つい通り過ぎてしまう。
開発したのは、豊橋技術科学大学 情報・知能工学系 インタラクションデザイン研究室の学生。物の受け渡しにちょうどいい距離になれば紙を持った手をそっと差し出し、受け取ると控えめなお辞儀をする。
2016年に話題になった「パンダPepper」
ちなみに、16年には東京メトロが設置した「パンダPepper」が話題となったが、上野動物園のジャイアントパンダ「シャンシャン」の誕生により、再び注目を集めているようだ。
Pepperの配置は16年12月1日から17年3月31日までの期間限定で、残念ながら今は見ることができない。
(太田智美)
関連記事
- “ロボットいじめ”から“バク宙ロボ”まで 注目の米Boston Dynamics、怒涛の1年を振り返る
ソフトバンクグループが6月に買収を発表したロボット企業「Boston Dynamics」に関するニュースを振り返る。 - ヒトが入れない「立ち入り禁止区域」にロボットが潜入するバラエティ番組、TBSが放送
TBSテレビは、立入禁止区域や危険地帯などに潜入するバラエティ番組「立入禁止の向こう側!ココから先は人間NG」を放送する。 - 羽田を「ロボット空港」に 警備も荷物運びもロボットに任せる実証実験スタート
「羽田空港ロボット実験プロジェクト」の第2期実施が発表された。 - ソニーのロボット「aibo」金色モデル 落札金額合計1094万4551円
ソニーのロボット「aibo」のチャリティーオークションが終了した。 - 「変なホテル」東京初進出 かけ放題の「無料スマホ」や「クリーニング機」が使い放題
ロボットが接客してくれる「変なホテル」が、東京・西葛西にオープンする。 - ロボットだらけの「変なホテル」が好調 ハウステンボス増収増益
ハウステンボスは2016年10月〜17年9月の通期決算を発表した。 - 中国・深センのロボットメーカー、「ストームトルーパー」を日本で発売
中国・深センのロボットメーカーUBTECH Roboticsは、映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する「ストームトルーパー」デザインのコミュニケーションロボットを日本で発売する。 - 写真でふりかえる2017年:アニメから“現実化”したロボットまとめ(2017年) 「ハロ」「タチコマ」など
ガンダムの「ハロ」、攻殻機動隊の「タチコマ」――2017年は、日本のアニメ史を彩ってきた個性豊かなロボットたちがいくつも“現実化”した1年間だった。 - 今年“衝撃を受けた”ロボットたち 2丁拳銃のスナイパー、足クサ気絶ロボなど
2丁拳銃でターゲットを撃ち抜いたり、バク宙を披露したりと、2017年に話題になったロボットたちを振り返っていきたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.