「けもフレ」2期、たつき監督所属の「ヤオヨロズ」が“降板”決定 福原取締役が報告
アニメ制作会社ヤオヨロズの福原慶匡取締役が、「けものフレンズ」2期制作から外れることが最終決定したと報告。
アニメ制作会社ヤオヨロズがアニメ「けものフレンズ」2期制作から外れると、同社の福原慶匡取締役が12月27日、Twitterで報告した。「(KADOKAWAの)井上伸一郎専務と共に皆さまの期待に応えるため、精いっぱい取り組んでまいりましたが、力及ばず大変申し訳ござません」とツイートしている。
騒動の発端は、けものフレンズで監督を務めた「たつき」さん(ヤオヨロズ所属)が9月末、Twitterで「ざっくりカドカワさん方面よりのお達し」で「けものフレンズのアニメから外れる」と報告。一方、同アニメの製作委員会が「ヤオヨロズが関係各所に情報共有しないまま作品を利用した」「(ヤオヨロズ側から続編制作を)辞退した」などと説明し、ファンの間で動揺が広がっていた。
10月、製作委員会に出資するKADOKAWAの井上専務が、Twitterでヤオヨロズのメンバーとミーティングの機会を設け「今後について相談に入った」とツイート。「騒動に至るまで事態を正確に把握していなかった」と陳謝し、解決策を模索する姿勢を見せていた。
だが12月27日、福原さんは「最終的な報告になりますが、2期を外れることに関しては覆りませんでした」と報告。「今回井上専務には大変真摯(しんし)に対応いただき、迅速な調査と調整にとても感謝しています」とした。
一方、福原さんは、製作委員会側の「情報共有をしないまま作品を利用した」との主張に反論。テレビアニメ放送終了後、たつき監督がネット上に公開した12.1話は「委員会へ報告の上、制作している」、各企業とのコラボ動画も「委員会からの正式な依頼の元で作りました」――などと説明している。
「特にコラボ動画は厳しい条件もありましたがファンサービスのためにと制作スタッフが尽力いたしました。疑義の対象になったこと、一部はけものフレンズ公式でも触れていただけなかった事をとても寂しく思います」(福原さん)
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