ニュース
トラックの隊列走行、高速道路で実験 2022年に“無人”で商業化へ
新東名高速道路で、トラックを隊列走行させる実証実験が始まる。まず有人トラックでスタートし、将来は無人化する考え。
国土交通省と経済産業省は1月12日、高速道路上でトラックを隊列走行させる実証実験を23日から行うと発表した。有人のトラックが隊列走行した場合、周辺車両からどのように認識されるかなど影響を検証。結果を踏まえ、無人トラックによる実験を始め、早ければ22年に商業化する計画だ。
日本国内のトラックメーカー4社が協力し、静岡県の新東名高速道路浜松サービスエリアから遠州森町パーキングエリア間で行う。先行するトラックの制御情報を後続車が受信し、加速や減速を自動で行い、車間距離を一定に保つ機能(CACC)を使う。長距離走行するドライバーの疲労軽減が期待できるという。
トラックドライバーの高齢化が進み、人材確保が難しくなる中、隊列走行による省力化は注目を集めている。国交省は、車間距離が短くなることで空気抵抗が減少し、燃費が改善する効果も見込めるとしている。
関連記事
- 英政府、トラック隊列走行(プラトーニング)の公道テストを2018年開始へ
英政府が、2018年末までに高速道路でのトラック隊列走行(プラトーニング)のテストを開始すると発表した。先頭車両だけを人間が運転し、複数の自動運転車両が追従するプラトーニングは人員削減および省エネルギー対策として注目を集めている。 - 増える高齢ドライバー事故 「自動運転で減らす」 国交省の見解
社会問題化している「高齢ドライバーの事故」問題。自動運転技術でどれほど改善できるのか、国交省に聞いた。 - “食べる”ための自動運転技術 「ロボット農機」は農業を救えるか
2020年に向けて盛り上がる自動運転技術。公道を走るクルマだけでなく、閉じられた空間(農地)を走る農業機械にも自動運転レベルがあるのをご存じだろうか。 - 「自動運転レベル」の果たす役割とその弊害
世界中で進む自動運転技術開発において指標となっているのが「自動運転レベル」と呼ばれるものだ。自動化の度合いによって0から5まで6段階のレベルが定義されている。しかし開発の現場からは別の声も上がっている。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.