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Supercell、「クラクラ」のレイアウトエディタ機能を削除 グリーから「特許侵害」と仮処分申し立て受け

「クラッシュ・オブ・クラン」の「レイアウトエディタ」機能を近く削除へ。グリーから特許侵害を主張され、東京地裁に仮処分を申し立てられたため、係争が終わるまで削除することにしたという。

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 スマートフォンゲーム「クラッシュ・オブ・クラン」などを運営するSupercellは1月23日、同ゲーム日本版の「レイアウトエディタ」機能を近く削除すると発表した。グリーから特許侵害を主張され、東京地裁に仮処分を申し立てられたため、係争が終わるまで削除することにしたという。同じ理由で「クラッシュ・ロワイヤル」の一部機能も削除したが、Supercellは両ゲームについて「特許権侵害の事実はないと確信している」という。

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クラッシュ・オブ・クラン内の告知

 Supercellが削除を決めたのは、「クラッシュ・オブ・クラン」で、対戦用の配置を編集・保存できる「レイアウトエディタ」機能と、「クラッシュ・ロワイヤル」のバトル開始画面で、アンロックされた宝箱の演出。

 グリーは1月24日に公表したニュースリリースで、「クラッシュ・オブ・クラン、クラッシュ・ロワイヤルを含む、Supercellが日本で配信中のゲームアプリで、非常に多数の弊社保有特許を侵害している可能性がある」とし、16年9月にSupercellに通知し、話し合いでの解決を提案したが、「Supercellは話し合いを拒否した」ため、「クラッシュ・ロワイヤル」「クラッシュ・オブ・クラン」で使われている十数件の特許の使用差し止めの仮処分を東京地方裁判所に申し立て、損害賠償請求も行ったと説明している。

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GREEのニュースリリースより

 Supercellは「特許権侵害の事実はないと確信しているが、係争が終局的に解決するまでは、特定の機能をアプリ内から削除する」と説明。プレイヤーに理解を求めている。

 スマートフォンゲームをめぐる特許紛争では、コロプラが運営する「白猫プロジェクト」に自社の特許権を侵害されたとし、任天堂が昨年末、同ゲームの配信差し止めと損害賠償を求め、コロプラを提訴している。

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