Apple、年内に少なくとも3台のMacと1台のiPadを発売か──Bloomberg
Appleが2018年には少なくとも3台のMacと1台のiPadを発売すると、Bloombergのマーク・ガーマン記者が予測した。いずれもAppleオリジナルのチップを搭載するという。
米Appleは2018年中に少なくとも3台のMacと1台のiPadを発売する──。Apple関連製品の予測で定評のある米Bloombergのマーク・ガーマン記者が1月29日(現地時間)、Appleのプロセッサ事業に関するコラムでそう予測した。
このコラムはAppleが米Qualcommや米Intelから離れ、プロセッサの内製化を推進していることについて解説するものなので、ガーマン氏はMacやiPadのスペックについて詳しく述べてはいないが、3台のMacには2016年発売のTouch Bar付き「McBook Pro」の「T1」および「iMac Pro」に搭載される「T2」が搭載されるという。
T1チップは、Touch Bar、Touch ID、Secure Enclaveなどに関わるコプロセッサ、Appleが「第2世代カスタムMacシリコン」と説明するT2は、Appleによると「システムマネジメントコントローラ、イメージシグナルプロセッサ、オーディオコントローラそしてSSDコントローラといったいくつかの新しいコントローラを設計、統合する」という。
AppleはiMac Proの発表の際、次世代のモジュラーデザインの「Mac Pro」も開発中だと語ったが、これが2018年中に発売されるかどうかは不明だ。
iPadについては、「iPhone 8」と「iPhone X」に搭載されているような「Appleが設計するグラフィックスエンジンとAIチップを搭載する」としている。
ガーマン氏は、Appleは将来的にはCPUを内製化すると予想する。また、Qualcommのエンジニアを複数引き抜いており、通信チップも内製化するとしている。
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