シャープが東芝のPC事業の買収を検討し、両社が実務レベルで協議入りしているとの一部報道について、東芝は1月30日、「PC事業の持続的発展のため、さまざまな検討はしているが、方針を含め何ら決定していない」と回答した。シャープは「コメントは差し控える」としている。
30日付で日本経済新聞が報じた。シャープは「Mebius」(メビウス)ブランドでノートPCなどを生産していたが、2010年に撤退。報道によれば「シャープ親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業の事業基盤を強みに再参入を目指す」という。
経営再建中の東芝は17年11月、PC事業について、撤退を含めて検討すると表明。東芝のPC事業は、15年にVAIO、富士通と統合する方向で検討が進んでいるとの報道があったが、16年4月に撤回した。17年11月には、台湾ASUSと売却交渉を行っているとも報じられた。
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