「岩波ブックセンター」跡地に新書店 「神保町ブックセンター with Iwanami Books」4月開業へ
「岩波ブックセンター」跡地に新書店今年4月、書店・コワーキングスペース・喫茶店の複合施設「神保町ブックセンター with Iwanami Books」がオープンする。
東京・神保町の「岩波ブックセンター」跡地に今年4月、書店と喫茶店、コワーキングスペースの複合施設「神保町ブックセンター with Iwanami Books」がオープンする。店舗や施設の企画・運営などを手掛ける新興企業・UDSが1月31日に発表した。
2016年に閉店した岩波ブックセンターは、人文・社会科学系の専門書、新書、文庫など、岩波書店が刊行する書籍の大部分を取り扱い、神保町のランドマークとして知られていたが、運営会社・信山社の社長の死去に伴い、惜しまれながら閉店した。
4月にオープン予定の神保町ブックセンターは、岩波書店の書籍をそろえた書店にする計画。コーヒーや食事が楽しめる喫茶店「本喫茶」も併設し、日中は「本が読めて買える喫茶店」、夕方以降は「本に囲まれながらゆっくりとお酒も楽しめる場」として営業する。
「仕事場」として、本に囲まれたワークラウンジや会議室も提供。ワークラウンジでは、岩波書店の書籍に関するイベントや、著者を招いたトークイベント、講座、読書会などを定期開催する。
「本を中心に人々が集い、 これからを生きるための新しい知識・新しい仲間に出会える”本と人との交流拠点”となる場」として運営するという。
アドバイザーに、下北沢の書店&イベントスペース「本屋B&B」共同経営者の内沼晋太郎氏を迎え、同氏との協力体制のもと運営する。
場所は、千代田区神田神保町2丁目3−1 岩波書店アネックス1〜3階。1階が喫茶店・書店・ワーク欄時、2回が会議室、3階がサービスオフィス・パーソナルデスク――という構成になる。
関連記事
- 「岩波ブックセンター」経営の信山社が破産 神保町のランドマーク的存在
岩波書店の書籍を幅広く取りそろえる「岩波ブックセンター」を経営していた信山社が破産。 - 書店の倒産急増 16年は前年の1.5倍に 小規模事業者の苦境際立つ
東京商工リサーチによると、2016年に倒産した書店は25件と前年比1.5倍に急増した。 - 太洋社に連鎖、書店14社が休廃業 東京商工リサーチ調査
出版取次中堅の太洋社が自己破産を申請するまでの一連の動きに連鎖し、書店の休廃業が相次いだ。倒産した芳林堂書店とあわせて15社に連鎖したとしている。 - キンコン西野氏、自著を図書館5500館に寄贈 「本が売れないのは図書館のせいではない」証明するため
「書籍の売り上げ減少は図書館のせいではないと考えています」――キンコン西野氏が自身のブログでこんな考えを示し、これを証明するために、自著を全国の図書館5500館に寄贈すると発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.