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東大が「バーチャルリアリティ教育研究センター」設立 VR普及の世界的拠点目指す
東京大学が全学組織として「バーチャルリアリティ教育研究センター」を2月1日に設置。VRの基礎研究から社会実装までさまざまな研究を推進する。
東京大学は2月1日、同日付で連携研究機構「バーチャルリアリティ教育研究センター」を全学組織として設置し、活動を始めると発表した。基礎研究から社会実装までVRのさまざまな研究を推進し、VR技術普及の世界的拠点になることを目指す。
センターには基盤研究部門、応用展開部門の2部門を設置。基盤研究部門では、人間の知覚と心理についての基礎研究から、ハプティクス(触覚技術)やセンシングといったVRの要素技術の研究、それらを統合するシステム化技術や基盤ソフトウェア、機械や環境を人間と機械や環境を接続するための融合化技術などの研究を行う。
一方応用展開部門では、医療や教育支援などさまざまな分野へのVRの活用促進、社会実装を目指し、活用促進に向けた技術移転支援、VR応用システムの開発、VRコンテンツの創造やコンテンツ開発支援環境の構築などを行うとした。
両部門とも国内外の大学や研究機関とともにVR分野を担う人材の育成や、VRを活用した教育システムの普及を目指す他、産業界協力の下コンソーシアムを形成して関連分野の教育体系を進めていくという。
バーチャルリアリティ教育研究センターは、情報理工学系研究科、人文社会系研究科、工学系研究科、医学系研究科、新領域創成科学研究科、情報学環、先端科学技術研究センターの「連携研究機構」という扱い。センターの責任部局は情報理工学系研究科(研究科長は石川正俊教授)が担う。
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