「まるでオフライン対戦」 プロ選手が「ストリートファイターV」で下り10Gbpsを体験:闘会議2018
「闘会議2018」で、KDDIが「ストリートファイターV」を下り10Gbpsの高速回線でプレイできるブースを展示している。
KDDIは、ゲームの祭典「闘会議2018」(2月10〜11日、千葉・幕張メッセ)で、カプコンの格闘ゲーム「ストリートファイターV アーケードエディション」を下り10Gbpsの高速回線でプレイできるブースを展示している。個人向けFTTHサービス「auひかり ホーム」の利用者向けに3月1日から受け付ける、最大通信速度が上り/下り10Gbpsの「auひかり ホーム10ギガ」を活用したもの。ステージイベントでは、プロゲーマーの板橋ザンギエフ選手らが対戦した。
「上り/下り共に10Gbpsで100ドル未満は世界初」
オンラインゲーマー、特にプロゲーマーにとって、通信回線の遅延は致命的な問題だ。プロeスポーツチーム「DetonatioN Gaming」の梅崎伸幸CEOは、「通信速度はオンラインゲーマーなら一番気を遣う所。eスポーツなら競技の勝敗に関してアドバンテージが生まれるほど。プロは0.01秒で勝負が決まってしまう」と、通信回線の重要性を語る。
KDDIの渡辺和幸ホーム・IoTサービス企画部長(商品・CS統括本部 商品企画本部)は「上り/下り共に10Gbpsを実現し、かつ価格が100ドル未満のサービスは世界初。高速かつ低価格なのが特徴」と話す。提供エリアは、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の一部。
月額料金は、初年度5100円(「ずっとギガ得プラン」契約時)に高速サービス利用料1280円を追加し、「超高速スタートプログラム」の500円割引を適用した5880円。同様に、2年目は5780円、3年目は5680円となる(いずれも税別)。
「10Gbpsもいるのかという疑問もあると思う。今は動画投稿サイト、オンラインゲーム、テレビや映画配信サービスなどの利用も多く、高速回線が必要。今のネット速度に不満を持っている人は多い」(渡辺企画部長)
また、通信速度上り/下り最大5Gbpsの「auひかり ホーム5ギガ」も用意。現在提供している「auひかり ホーム1ギガ」と同じ価格で、初年度は5100円、2年目は5000円、3年目は4900円。
ステージイベントでは、板橋ザンギエフ選手とタレントの南明奈さんが対戦。ハンディキャップとして板ザン選手は開始10秒までコントローラーを握らなかったが、あっという間に南さんが操る春麗(チュンリー)の体力を削り、逆転した。下り10Gbpsの回線を体験してみて、板ザン選手は「オンライン対戦なのに、オフライン対戦に近い感覚。(eスポーツでは)ラグ(遅延)は勝敗を左右する要素なので、安定した回線はありがたい」と語った。
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